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レーサー森且行選手の魅力を知ってほしい

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オートレース最高峰の戦いSG(スーパーグレード)のひとつ、第52回日本選手権オートレースの最終日12R優勝戦で1着を飾ったのが、元SMAPの森且行(もり・かつゆき)選手だ。

46歳、デビューから23年で悲願のSG級レース初優勝だった。

今回は、当時話題となったアイドルから転身したレーサー森選手について改めて紹介していきます。

SMAP脱退、念願のオートレーサーに

森選手がSMAPを脱退したのは、1996年4月に「SMAP×SMAP」がスタートしたわずか1か月後、人気グループとして世間に認知された矢先のことでした。

当時、決してメジャースポーツというわけではなかったオートレース界にとって、人気アイドルの加入がビッグニュースであったのは間違いありません。

しかし、このニュースを他のレーサーは好感をもって受け入れられたわけではありませんでした。

「森が出場するレースだけ女性ファンが殺到するだけ」「どうせチャラチャラしてるんじゃないか」という目線で見られていたそうです。

芸能界からも「何を考えているんだ?」と冷ややかな視線を浴び、それでも森選手は自分の意思を曲げませんでした。

その意志の強さ=熱心さはすぐに伝わり、周囲から認められるようになります。

そもそも、オートレースの養成所に入れる人数には限りがあるのです。

森選手は倍率24倍の難関をトップクラスの成績で突破しました。

入学時は坊主頭。寮でのテレビや電話は使用禁止。人気絶頂の元アイドルも例外ではなく、プロデビューするまで厳しい集団生活を10か月過ごすのがレーサー候補生のルールです。

走行時の操作ミスは命を落とす危険性すらあります。

養成所生活3か月目には、走行中にタイヤが滑って転倒し、左足に大ケガを負ってしまいます。

3か月の入院生活を余儀なくされ、同期生との同時期デビューは不可能となり、訓練も振り出しに戻りました。

それでも諦めず練習に明け暮れ、1997年、念願のオートレーサーデビューを果たしたそうです。

 

誰もが認める存在に

オートレースのイメージキャラクターに選ばれたのは意外にも2007年のこと。

森選手がレーサーとしてデビューしてから10年後のことでした。

それまでも外部の企業からの依頼でCM出演などはあったものの、他のレーサーへの配慮の観点で、イメージキャラクターとしての起用は見送られてきたのです。

そこから誰もが認めるトップ選手となったことで、オートレースの顔となったのです。

オートレースの運営サイドが目先の人気取りではなく、森選手を含む全レーサーのことを大切にしていることの裏返しでもありました。

 

今でも「仲間」と呼べる間柄

森選手は優勝後のインタビューで「嬉しかった瞬間は?」と聞かれて真っ先に「仲間たちからメッセージきたときですかね」と答えていました。

「仲間」とはSMAPのメンバー5人のことです。

彼ら全員から別々のタイミングで祝福のメッセージが寄せられたそうです。

それは形式的なものではなく、「大穴じゃん!嬉しいぜ!」とか「カッコいい兄貴だぜ!」といった心のこもったメッセージ。

普段は連絡を取り合うことはないそうですが、それでもSMAPのメンバーとはいまだに心が通じ合う「仲間」であると感じさせられるエピソードです。

 

これからも活躍するところを見たい

オートレースは最高速度150キロ近くをブレーキなしで奏功します。

また、オートレーサーの現役期間は30~40年と言われています。

森選手が優勝したレースもそうですが、先頭争いなどで選手同士がちょっとした接触をするだけで転倒し、選手生命に関わる大ケガをいつ起こしてもおかしくありません。

現在、現役23年の森選手の更なる活躍を願っています。

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